真宗大谷派西敬寺

名号(みょうごう)

名前、名称、尊称などの意で古くから用いる。例えば、『韓非子』(詭使)に『夫(そ)れ、名号を立つるは、尊と為す所以なり』とある。仏教では、主に仏・菩薩の名前を意味するが、尊称としての用法によるものであろう。仏・菩薩の名号は特別な力を有し、それを聞いたり唱えたりすると功徳があると信じられた。特に浄土教では、阿弥陀仏の名号を唱えて浄土に往生することができるとされ、『南無阿弥陀仏』は<六字の名号>と言われる。『阿弥陀をたのみ奉りて、ひまなく名号を唱へ、極楽を願ふ』[発心集(2)](岩波仏教辞典)

みょう‐ごう【名号】

仏・菩薩の名。尊号。「南無阿弥陀仏」の六字のほか、九・十字などの名号がある。横川法語「こころざしを深くして常に—を唱ふべし」(広辞苑第六版)